【遠距離体験記4】予期せぬ悲劇!遠距離中に熊本地震が発生したときの話

今回はいよいよ最終回です!

 

遠距離をしていると、予期せぬ事件が起きることもあります

今回僕たちにふりかかった悲劇と、そのときの様子をお話していきたいと思います。

 

そして最後には、現在の状況も少しだけお話ししたいと思います。

 

  • 沖縄と熊本の学生遠距離がスタート
  • 学生ならではの問題は「お金がない」=「会えない」ということ
  • 遠距離と学業との両立
  • 長期休暇をうまく利用する方法
  • 遠距離の連絡の取り方とは?(連絡頻度など)
  • 遠距離で長続きするための秘訣
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予期せぬ悲劇と彼女のウソ

熊本地震

2016年4月14日21時26分、熊本地震が発生

 

僕は住宅系のコールセンターでアルバイトをしていて、住宅設備の修理の受付などもしていたため、会社には全国の地震や台風などの災害情報がいち早く流れてきます。

 

その日僕は出勤日だったので、学校が終わって18時から会社にいました。

なので、地震のことは出勤中に知ったのです。

 

衝撃でした。

 

まだ東北大震災が記憶に新しかったので、「彼女は無事なのか?」と本当に心配で仕事どころではありませんでした

 

22時に仕事が終わって彼女に電話をかけようとすると、、、

 

・・・電話がない!

 

こういう日に限ってケータイを家に忘れてきたのです。

 

とにかく、一刻も早く安否確認がしたかったので、近くの公衆電話まで走って彼女のケータイ電話に電話をかけました。

この日は彼女もコールセンターのバイトの出勤日と聞いていたので、もしかしたら出ないかもしれないと思いつつも、出てくれることを祈って受話器を握りしめていました。

 

”はやく出てくれ。”

 

発信音が鳴っている時間が、途方もなく長い時間に感じました。

 

そして、

 

 

「もしもし」

 

 

受話器から彼女の声が聞こえたときは、本当に安堵しました。

 

話を聞くと、今は友達と一緒にいるとのことでした。

 

とりあえず、一安心。

 

彼女はこれから家に戻って避難のための荷造りをするとのことだったので、僕もいったん帰宅。

家に帰ってケータイをみると、僕と彼女の関係を知っている友人たちが心配して僕にメールやラインをしてくれていました。

 

しかし、その中に見逃せないメッセージがあったのです。

 

足の火傷と残る疑問

 

ある友人がくれたLINEに、女性の足(スネ)が写った写真がありました。

 

その足は、火傷を負って赤くなっていました。

 

僕の友人
地震で〇〇(彼女の名前)が火傷したみたいだけど、大丈夫?

 

それは、僕の彼女の足の写真だったのです。

その友人は、僕の彼女の友人から彼女が地震で火傷をしたことを又聞きしたようでした。

 

驚きました。

 

というのも、先ほどの電話では「火傷」なんて言葉は一言も出なかったのです。

僕は、「てんぱっていて、火傷したことを言い忘れたのだろう」と思っていました。

 

しかし、この日彼女はコールセンターでバイトをしていたはずです。

 

”なぜ火傷をしているんだろう…?”

 

気になりながらも、彼女にテレビなどで分かる情報を伝えるために電話をしました。

 

彼女の嘘

 

電話に出た彼女は、先ほどよりは落ち着いている様子でした。。

 

とりあえず、何かあったときに備えて荷物を準備するとのことでした。

僕はテレビなどで分かる情報もひと通り伝えたあとに、彼女に先ほどの火傷のことを聞きました。

 

正直なところ、僕には嫌な予感がしていました。

というのも、彼女は中華料理店とコールセンターとの掛け持ちをしていたのですが、前回にお話ししたことやその他のいくつかの理由で、中華料理店を2月いっぱいで辞めるということを話し合いで決めて約束していたんです。

【遠距離体験記3】学生遠距離カップルが陥りやすい問題点と解決策とは?

2017年4月3日
 

もしかすると僕に内緒でその職場に復帰していたのではないかと思っていたのです。

 

予想は的中しました。

 

彼女は、僕にコールセンターのバイトと嘘をついて、二人で話し合って辞めると決めたはずの中華料理店のバイトに復帰して働いていたのです。

 

足の火傷はその最中に地震が起こってしまい、鍋が落ちてきたことによるものでした。

 

 

僕は本当にショックでした。

 

 

復帰した理由を理解することはできた(詳細は伏せます)のですが、それよりも僕に内緒にしていたこと、しかもコールセンターに行ってくると嘘までついていたということが本当に許せませんでした

遠距離で嘘をつくということは、本当にやってはいけない最低な行為だと思います。


もちろん、遠距離に限ったことではないかもしれませんが、遠距離では相手からの得た情報がすべてなので、普通の恋愛よりも信頼関係というものは大切になってくるのです。

 

もし、地震がなければ闇に葬りさられていた事実だったのでしょう。

 

事実、この件で僕は彼女への信頼がゼロになりました。

 

嘘をつくことは、相手を裏切ることと一緒です。

相手からの信頼を完全に失います。

みなさんは、嘘をつくことは本当に止めてください。

 

その後、彼女から復帰の経緯も聞いて僕も”納得”はしませんでしたが”理解”はしたので、とりあずこの件は一旦おいておくことにしました。

 

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二度目の地震が発生

熊本地震の被害状況
 

状況が状況でしたので、どうしてもバイトのことより先に考えなければならないことがたくさんありました。

 

最初に大きな地震があったのは、4月14日(木)のことでしたので次の日の学校は休みになるだろうという予想でした。

しかし、熊本の大学・専門学校が相次いで臨時休校を宣言している中、彼女の大学はそのまま通常授業を行うことにしたのです。

 

これが大きな誤りでした。

 

4月15日通常通り授業を行ったことで、その学校の生徒は熊本から一時避難するということができなかったのです。

 

彼女も大学があるからという理由で、そのまま熊本に残っていました。

 

15日は金曜日だったので、ふたりで電話するためにバイトを休みにしていました。

そのときの電話で、今後また地震が起きたらどうするかということを話しました。

 

それから日付が回って、深夜1時前に電話を切って寝ようとしたそのとき、僕のケータイから着信音が鳴ったのです。

 

4月16日未明、二度目の地震が発生

 

電話に出ると、彼女の焦った声と地震を知らせる耳を貫くようなサイレンの音が聞こえてきました。

 

二度目の地震が発生したのです。

 

案の定、一時避難できなかったせいで二度目の地震をくらうはめになりました。

彼女いわく、二度目のほうが本震じゃないかというぐらい大きな揺れだったようです。

 

彼女はとりあえず、用意した荷物とベンチコートを羽織って、寝間着のまま外に飛び出したようで、近くに住んでいる友達と合流するとのことでした。

 

いったん電話を切ったあと、「今避難所にいる」という電話が入ってきました。

彼女が住んでいたところは震源からわりと近い場所だったため、避難所で夜を過ごしたあと、震源から少し離れたところにある彼女の友達の親戚の家へ友達の車で移動するとのことでした。

 

行くあてもなく…

 

これで一安心かと思いきや、またもや問題が起こりました。

 

彼女は、彼女の友達の親戚の家に一日滞在していましたが、身内でもないので「肩身が狭くて居づらい」というのです。

 

そこで二人でLINEで話合った結果、「沖縄に一時的に帰省する」ということになりました。

このとき熊本は、前代未聞の余震が続いておりこのまま熊本にいては危ないという結論に至ったからです。

 

しかし、一口に沖縄へ帰るといっても、地震の影響で新幹線やバスなどの公共交通機関は完全にストップしています

通常運航している空港のうち、一番近い空港が福岡空港だったので、少なくとも福岡付近の駅までは移動する必要がありました。

 

そこで、何かよい手はないかとふたりで探したところ、タクシーはぎりぎり運営している状況でした。

 

なんとか、色んな伝手を使ってタクシーを予約し、福岡に到着したのは深夜を回る直前だったようです。

なので、博多で一泊した後に、飛行機で無事に沖縄へ帰ってきました。

 

離れていてもできること

 

実は彼女は福岡へ着いたあとも、宿泊先が決まらないなどの問題があったうえに、唯一の連絡手段である彼女のケータイ電話の充電が博多に着いた時点で4%しかないという状況に追い込まれていたのです。

 

なので、とにかく即刻僕のほうで近くで泊まれるような場所を探して、その間彼女は僕から連絡がくるまでは一切ケータイに触れないという本当にぎりぎりの連携プレーでその場を乗り切りました。

 

自慢ではありませんが(自慢ですが(笑))、長年一緒にいたからこそできた連携プレーだったと思います。

 

遠く離れていても相手の力になれることがあるんだなということを実感しました。

 

遠距離をしていると、こういう災害のようなことがあると心配でしょうがないですが、これを乗り越えることでふたりの絆はより一層深まっていくと思います。

 

熊本地震のその後

 

彼女の大学は、2週間近くの休校が決まりました。

その間は沖縄で過ごし、学校再開の5日前に熊本に戻りました。

 

そのときは、僕も一緒について行きました。

というのも、地震のせいで部屋はぐちゃぐちゃな状態だったからです。

 

洗濯機や冷蔵庫など、女性では持てないような重いものも倒れていたようだったので、僕も一緒に行って片付けを手伝いました。

 

部屋の玄関を開けるとひどい状況で、ひとりだけでは到底手に負えないような状況でした。

ふたりがかりで片付けをしたあと、少しの間熊本に滞在して僕は沖縄に帰りました。

 

現在のふたりの状況

手をつなぐ二人と赤ちゃんの靴

同じ将来を夢見て

 

前回でも言ったように、遠距離ではふたりが同じ将来を向いているということが大切です。

 

僕も彼女も今は大学3年生で、卒業まであと2年あります。

卒業した後はふたりで住む予定なので、折り返して後半戦にのぞんでいる状況なのです。

 

正直なはなし、この恋愛をするまでは「遠距離するとか何考えてるんだろ?どうせ続くわけないのに」と思っていました。

 

しかし、実際にやってみると普通の恋愛に比べて苦しい分、普通は経験できないことをたくさん経験することができるので楽しいんです。

 

もちろん、一生遠距離でいいわけはないですが、遠距離をすること自体を恐れることは何もないと思います。

 

今、遠距離で悩んでいることも数年後には笑って思い出にできるくらい、一緒に笑顔で遠距離を楽しみましょう!

 

最後に、参考までに僕たちの現在の状況を書いておきたいと思います。

 

連絡頻度:毎日、寝る前の20分間。
連絡方法:LINEビデオ通話。
会う頻度:1ヶ月に1回。長期休暇はまるまる1ヶ月間。
どちらが行くか:彼女が一人暮らしをしているので僕が沖縄→熊本へ。
バイト:ふたりとも週3,4。

※注意してほしいのは、最初の2年間は2ヶ月半に1回しか会えていなかったということです。
なるべく大学1,2年の間にバイトを死ぬほどやって貯金しておいたので、今このようにラクして1ヶ月に1回会うことができているのです。
せっかく恋愛するなら、親に頼らずにお金のやりくりはしましょうね!

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【遠距離体験記3】学生遠距離カップルが陥りやすい問題点と解決策とは?

2017年4月3日
 

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